今回はテツノイワオの育成論についてのご紹介です。
パラドックスにして未来3闘の1体にしてテラキオン同様存在感を放つ身なりいい意味で評判となっているポケモンです。しかし弱点の多いタイプであるためバトルの性能としてはイマイチという声も多く、上手く扱うのには難しいポケモンでではないでしょうか。
とはいえ専用技のパワフルエッジの性能はいわタイプの中でも破格で使いやすく、いわタイプの高速アタッカーとしてなんとか活躍させたいという方もいるのではないでしょうか。
今回はそんなテツノイワオが活躍できるよう高速積みアタッカーとして仕上げてみました。使いこなせていないという方はぜひ刮目ください。
それではテツノイワオの育成論について、どうぞ最後までご覧ください!
ステータス紹介
種族値:H90-A120-B80-C68-D108-S124
努力値:A252-B4-S252
実数値:H165-A172-B101-Cxxx-D128-S193
性格:ようき(素早さ↑ 特攻↓)
テラスタル:かくとう
持ち物:いのちのたま
特性:クォークチャージ
技構成:パワフルエッジ
せいなるつるぎ
でんこうせっか
つるぎのまい
特性:クォークチャージ
エレキフィールドの時に一番高いステータスにブーストがかかる特性。今回の型では素早さが上昇しますが、あえて意図的には発動させず相手のエレキフィールドにただ乗りできればラッキー程度の感覚で使います。
確かに上手く発動を狙えれば恩恵は大きく、本来対面では厳しいパオジアンやこだわりメガネハバタクカミ、レイスポス辺りに上を取れ優位に立つこともできるでしょう。
しかし肝心のエレキフィード要員のバチンウニとの相性が非常に悪く、飛んできやすいじめんはもちろん、みず、くさ辺りが厳しいのが問題になってきます。
素の素早さがそこそこあるため無理に発動は狙わず、とりあえずの問題からは回避して使うようにしています。
どうしても素早さが欲しいのであれば特性の発動の代わりに、起点作り要員でねばねばネットやがんせきふうじなどで上手く体制を整えておくのも悪くないでしょう。
テラスタル:かくとう
かくとう技であるせいなるつるぎの威力アップを狙うのが目的ですが、テツノイワオに対し打たれやすいあくやむし技対策としても機能してくれます。
パオジアンのふいうち、一撃ウーラオスのあんこくきょうだ、トドロクツキのはたきおとす、その他イカサマ持ちなどの比較的飛んできやすいあく技や、様子見で打ってくるとんぼがえりに対し半減で押さえつつこちらの行動保証を作れるのは強みです。
立ち回りさえ間違えなければつるぎのまいでの積みチャンスも作れるので相手の行動には注目しましょう。
持ち物:いのちのたま
反動ダメージを受けるデメリットがあるもののダメージを1.3倍に高めるアタッカー御用達の持ち物。
テツノイワオの攻撃は高い部類に入りますが、メインで使う技の威力が100に届いていないこともあってか火力はややしょっぱいです。
参考までにマルチスケイルが潰れたH252カイリューに対し効果抜群のパワフルエッジが赤ラインの確定2発程度とギリ落とせないレベル。
しかしいのちのたまを持たせれば確定1発まで伸ばすことができ、戦況は大きく変わってくるでしょう。
反動ダメージは痛いものの突破力を高めてくれるメリットも大きいので、十分に価値があると考えられます。
努力値調整
A:火力を落としたくないため全振りにします。
S:すぐ下にマスカーニャ(123)、ゲッコウガ(122)、トドロクツキ(119)などの高速あくタイプ三連星がいるためこちらも全振りの最速にしておきます。
余りはBに振って少しでも耐久を確保するようにしています。
技構成
パワフルエッジ
テツノイワオの専用技にして、威力95で命中100のいわ技。念願の命中安定でありながらまもる効果を貫通する嬉しい効果付きです。
かくとう、じめん、はがねに対して半減ですが、等倍や弱点を突けるタイプも多くメインで使うには申し分ない技になります。外す心配もないため炎オーガポン対策としても有効です。
まもる貫通効果も地味ながら強力でやどまもコンボやバシャーモのかそく積みのまもる、ムラッけ狙いのまもるやウガツホムラの様子見かえんのまもりに強く刺せるため相手のペースを崩せる機会も多いでしょう。
せいなるつるぎ
相手の防御上昇を無視して攻撃できる威力90のかくとう技。
パワフルエッジが効きにくいはがねタイプや一撃ウーラオス、単純に硬いガチグマやポリゴン2など様々な相手に使えます。テラスタルに乗せて一致技としても使えるのでメイン技としても使いやすいです。
同じく覚えるインファイトに比べると威力は落ちますが、防御上昇無視効果がありつつもデメリットがないため崩されにくく相手を崩しやすい安定感のある技です。
でんこうせっか
ご存じ先制技。
威力は低いですがふいうち透かしやきあいのタスキによる耐えられた際のトドメ技として使えるため、活躍の機会は多いです。
タイプ不一致とはいえいのちのたまやつるぎのまいと併せて使えれば火力もバカにはできず、最後っ屁として耐久が低い相手へ致命傷を与えることだってできるでしょう。
当然ですがはやてがえしへの注意を忘れずに。
つるぎのまい
攻撃を2段階上昇させる積み技。
突破力を底上げし全抜きを狙うために使うのはもちろん、心理的プレッシャーを与える用途で使うのも面白いでしょう。テツノイワオの攻撃が高いことも相まって一度でも積んでしまえば、それだけで勝負を決めかねないほどの超火力を発揮してくれます。可能な限り狙っていきましょう。
ただテツノイワオは弱点が多く、使うタイミングは他のポケモンより難しいのがネック。後述しますが相手の行動を上手く読み切ってタイミングを作る必要があります。
この型の詳細を解説
積みの機会を作るのが最大のカギ! 隙を見つけてよう!
さすが準伝クラスというだけあって攻撃、素早さは水準以上で、通りの良くかつ安定したいわ技を持っており、さらに耐久もそこそこ、積み技つるぎのまいまで備えており素早さの高さと併せて全抜きも狙える高性能です。
以上のように無駄のない種族値や覚える技で見れば文句のつけどころのない強力なアタッカーですが、タイプの組み合わせが悪く受け出しのしにくさや積む余裕のなさがテツノイワオを活躍させづらい原因になっているのではないかと考えています。
弱点がみず、くさ、じめん、むし、ゴースト、あく、はがねと7つもあり、特に先制技のアクアジェット、グラススライダー、かげうち、ふいうち、バレットパンチを抜群で受けてしまうのはかなり痛手。せっかく積んでも成すすべなく落ちてしまうという場合もあり得ます。
しかし逆の言い方をするならばこの弱点の多ささえカバーできれば、元々は優秀なスペックを持っているため機動性の高いアタッカーとしての運用が期待できるポケモンとして扱うことができます。
お手軽なのはテラスタルを使ってタイプを切り替える方法。上で述べたとおりかくとうタイプに切り替えれば苦手とするあくやむしを前に悠々と積むことができ、全抜きへの準備を整えることもできますし、仮に等倍であったとしても素の耐久の高さから積むチャンスを掴むのは難しくありません。
そしてもう1つの方法はサイクルによって有利な相手を引き寄せる方法。いくら弱点が多いと言ってもすべてのタイプに対し苦手なわけではなく、ほのおやひこうなどが相手ならこちらへのダメージを半減できるのはもちろん、パワフルエッジで倒されまいと交代を誘うこともできるでしょう。
そうやってサイクルで安全なターンを作り、つるぎのまいを積んで全抜きを狙ったり、高火力の技で負担を強いたりと様々な振る舞いを可能とします。
まとめ
以上がテツノイワオの育成論の紹介でした。
スペックの高さゆえに相手のパーティを崩すのに適した優秀なアタッカーではありますが、弱点をカバーする高度な立ち回りが要求される上級者向けのポケモンではないかと思います。
しかし苦労してテツノイワオのために状況を整えるだけの価値は十分ある強さを発揮してくれるポケモンではあるのでぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
最後に、ここまでご覧いただきありがとうございます。
感想や意見、誤植の指摘などがあればコメントに残していただけると励みになります。
それでは!
コメント