ポリゴン2の対策方法とその強さについて解説していきます。
ポリゴン2はしんかのきせきを持つことで飛躍的に高まる防御力と特防を持つことで有名です。そのうえノーマルタイプの多彩な技範囲を活かし、BW以降、多くのトレーナーからは超優秀な受けポケモンとして恐れられています。
この記事では、そんなポリゴン2を突破するための効果的な方法やおすすめの対策ポケモンを紹介します。ぜひ最後までご覧ください!
概要
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
80 | 80 | 90 | 105 | 60 | 60 | 515 |
数値を一見すれば平凡で少し耐久に寄った鈍足特殊アタッカーを思わせる種族値をしています。
しかしポリゴン2の真の恐ろしいところはしんかのきせきを持たせられ防御、特防ともに1.5倍となる驚異的な耐久力を手にできることにあるのです。
しんかのきせきの効果を得られるという点においては他の進化前ポケモンにも言えることですがその中でもポリゴン2の耐久力は群を抜いており、しんかのきせき持ちの中ではトップクラスです。
では具体的にどれくらいの耐久力を得るか、参考に以下に耐久指数の値をまとめてみました。
ポケモン名 | HP実数値 (a) | 防御実数値 (b) | 耐久指数 (a×b) | 備考 |
---|---|---|---|---|
クレベース | 202 | 259 | 52318 | のんきHB252 |
ポリゴン2 | 192 | 234 | 44928 | ずぶといHB252 + しんかのきせき |
クレセリア | 227 | 178 | 40406 | ずぶといHB252 |
ドータクン | 174 | 184 | 32016 | ずぶといHB252 |
ポリゴン2 | 192 | 165 | 31680 | おだやかH252 + しんかのきせき |
ポケモン名 | HP実数値 (c) | 特防実数値 (d) | 耐久指数 (c)×(d) | 備考 |
---|---|---|---|---|
ハピナス | 362 | 205 | 74210 | おだやかHD252 |
ポリゴン2 | 192 | 241 | 46272 | おだやかHD252 + しんかのきせき |
ヌメルゴン | 197 | 222 | 43734 | おだやかHD252 |
ドヒドイデ | 157 | 213 | 33441 | おだやかHD252 |
ポリゴン2 | 192 | 172 | 33024 | ずぶといH252 + しんかのきせき |
さすがに耐久に極端な尖りのあるクレベースやハピナスほどの型さはありませんが、特化すれば物理耐久はクレセリア、特殊耐久はヌメルゴンに勝るほどです。
H振りだけでも物理はドータクン、特殊はドヒドイデにほぼ匹敵するほどで油断はできません。
これだけの硬さを誇るため対策を怠ると突破できずに力押してしまうということは容易に想像できます。
強さの秘密
圧倒的な耐久力で突破を防ぐ
先述したようにしんかのきせきを持たせることで無類の耐久力を持っているのが1つの強みです。
その上で回復手段であるじこさいせいまで覚え、さらにノーマルタイプで半減のタイプこそないものの弱点がかくとうのみとタイプでも恵まれており、まともにダメージを与えることさえ困難な要塞です。
最大HPの3~4割ほどまでダメージを抑えられてしまうとじこさいせいによる回復が間に合ってしまうため、火力が不足していては絶対にポリゴン2を倒すことはできません。
ポリゴン2を倒すためにまずはこの耐久力をなんとかして対策するのが絶対の大前提となるでしょう。
しかしこの耐久力はしんかのきせきありきなので、別の見方をするなら持ち物はほぼしんかのきせきで確定し、持ち物不明による奇襲を心配する必要性がなく、またはたきおとすやトリックなどで取り上げてしまえば弱体化することも可能です。
持ち物を特定しやすいというのはポリゴン2の弱みであるとも言えるため、対策を考えるうえで覚えておいて損はありません。
耐久だけでなく攻撃性能も優秀
ポリゴン2は高耐久にばかり目が行きがちですが、攻撃面も決して低くはありません。
攻撃はともかく特攻種族値が105とそこそこあり、加えて特性ダウンロードやアナライズで火力を底上げできるので、耐久寄りのポケモンでありながら並みのアタッカーを凌ぐほどのダメージを出してくることを警戒しておかなければならないでしょう。
さらにポリゴン2は技範囲が広く、タイプ相性で受けることも非常に難しいです。
まずタイプ一致で威力もあるトライアタックを始めとし、広く弱点を付ける10まんボルトやれいとうビーム。サーフゴーなどのゴースト対策のシャドーボールやかくとう対策のサイコキネシスとサイコショック、つるぎのまい対策にイカサマ、不安定ながらも積み技のチャージビーム、攻撃技ではありませんが運勝負に持ち込んだり起点作りのためのでんじは、おまけに耐久力を高めるじゅうでんやかいでんぱ、素早さ逆転のトリックルームまで覚えます。
これらの技のどれを持っていてもおかしくはないため、慎重にポリゴン2の動きを読んでいくことが重要になります。
トレースによる特性コピーでさらなる強化もあり得る
特性ダウンロードやアナライズで強化されることは上で述べましたが、では残りの特性トレースは弱いのかと言われるとそうではありません。場合によっては他の2つの特性が可愛く見えるほどにとんでもない強化を促してしまうことも考えられるのです。
トレースとは相手の特性をコピーする(自分の特性へ上書きする)ものですがポリゴン2にとって有用な特性はいくつかあります。
例えば、回復性能を向上させるいたずらごころ、ヒーリングシフト、さいせいりょく。
ダメージ軽減が狙えるいかく、こおりのりんぷん、じきゅうりょく、マルチスケイル、わざわいのうつわ、わざわいのおふだ。
特定の技などを無効化するおうごんのからだ、がんじょう、てんねん、どんかん、マジックミラー。
耐性を増やすあついしぼう、かんそうはだ、ちょすい、よびみず、ちくでん、ひらいしん、もらいび、そうしょく。
どくなどの状態異常に強いきよめのしお、しぜんかいふく、ポイズンヒール、マジックガード。
単純な強化のかそく、わざわいのつるぎ、わざわいのたま。
他にもまだあるかもしれませんが、脅威となり得る特性は多いです。ポリゴン2は耐久も高く受け出ししやすいポケモンであることを考えると都合の良い特性持ちならコピーするために出してくるということは十分にあり得えるので警戒は怠ってはいけません。
パーティの中で何がトレースされて一番まずいか、事前にチェックしておくと良いでしょう。
テラスタルのタイプが読みにくい
基本的にポリゴン2のテラスタルは苦手なかくとう技をカバーする目的で使われる場合が多いです。
かくとうを無効化しつつシャドーボールの火力を高めるゴースト、半減が多くスケイルショットによる積みを無効化できるフェアリー、同じく耐性が多くどくどく対策も兼ねられるどく、じわれによる強引な突破を回避するひこう、などかくとう対策といっても多岐にわたります。
もちろん火力重視で10まんボルトやれいとうビームを強めるためにでんきやこおり、苦手としやすいジバコイルなどのはがねに対して強いじめんテラスタルなど、あらゆる可能性を考えられるため頭が痛いです。
技構成やポリゴン2のパーティでの役割がわかればある程度絞れますが、選出の段階ではまず読むのは不可能。予想外のテラスタルで対応されて泣きを見るというのも少なくありません。
ポリゴン2のテラスタルを予測して行動する、というのはさすがに難しいにしても、考え得る可能性を考慮して慎重に立ち回ることが重要です。
対策ポケモン
コノヨザル
ポリゴン2に優れた耐久があるとはいえ弱点を突かれてしまっては受けきるのも難しいです。
苦手なかくとうタイプのポケモンで攻めるのがポピュラーで最も簡単な正攻法です。
とはいうものの上で述べたようにテラスタルにより自在にタイプを変えられるため、かくとうで対処しようとするにはあまりに単純すぎる考え方です。
フェアリーやゴースト、どく……ありとあらゆる可能性を想定し臨機応変に攻めるのはかなり困難であるといえます。
しかしコノヨザルであればかくとう技を嫌ってそれらテラスタルに逃げられたとしても、強力なふんどのこぶしに切り替えての攻められるし、なんならちょうはつやアンコールによる行動制御もできるのも強いです。
トライアタックを使ってくるタイミングで出して、透かしながらアンコールで縛って一方的に攻めたり、仮に上手くいかずコノヨザルが倒されるとしても同じようにアンコールで縛り後続の積みアタッカーに繋げたりと、ただでは転ばぬ応用の効きやすい立ち回りが可能となります。
コノヨザルの耐久なら特性ダウンロードで特攻が上がってのシャドーボールくらい耐えるのは難しくありませんが、ゴーストテラスタルも加わるとかなり痛いところ。無論その場合はふんどのこぶしも効果抜群で入ってくるので、立ち回りを間違えなければ有利になることもありえます。
また変則手ではありますが、やけくそにいのちがけで無理やり倒すというのも手段。その際はHPに極振りする必要がありますが。
ヒートロトム
こだわりスカーフをトリックで押し付けて、しんかのきせきを奪い弱体化させながらも行動の柔軟性を封じる戦術としてヒートロトムが優秀です。
トリック要員ならいくらでも挙がりますがヒートロトムであればそこそこの耐久を持っていながら10まんボルトやれいとうビームを半減にできるため受け出ししやすく、ポリゴン2と対面できなかった場合でもボルトチェンジで逃げることができ、タイプ的にでんじはが効かない上にイカサマによるダメージも怖くない。さらに特性ダウンロードの対策で耐久を調整しやすい、と様々なメリットを持っています。
ロトムからの有効打はないのであくまでポリゴン2の弱体化がメインになりますが、上手く振舞えば後続の積みの起点としても
ひとつ気をつけておきたいのはロトムではトリックが少し読まれやすいことです。読まれて交代されて後ろのポケモンにトリックが決まるならまで良い方ですが、トリックが無効化される特性おうごんのからだ持ちのサーフゴーに代わられると逆に起点となってしまうため要注意です。
ハピナス
特殊耐久の鬼であるハピナスであればポリゴン2からの特殊攻撃はほとんど通らず、イカサマもハピナスの攻撃の低さからしてまったく入りません。
対しハピナスからはちきゅうなげでゴリゴリ攻められるし、じこさいせいで粘られてのPP切れを待つ沼展開が嫌ならめいそうを積んでじっくり特殊技で押すのも面白いでしょう。
でんじはを使われると少し嫌ですが特性しぜんかいふくなら交代させて回復する手段もできますし、なんならほとんどダメージが通らない利点を活かしてみがわりを張るというのも有効な手段。ついでにかいでんぱをブロックできるのも◎。
基本的には有利なハピナスですが、特性てんのめぐみをトレースされての追加効果の確率が倍になったトライアタックがやや脅威であることと、極稀にいる防御の低さを狙ってくるサイコショック持ちが当たることが厄介。前者はともかく後者はそんなに多く見かけないので警戒しておくほどではありませんが、念のため気を付けましょう。
ヒスイヌメルゴン
特殊耐久の高さから安定して受け出しできるだけでなく、トライアタック、10まんボルトを半減で受けられる体制の優秀さ。れいとうビームでさえほとんど入らないため、ポリゴン2からすればほとんど攻撃が通用しない相当きつい相手となります。
もちろん優秀なのは守りだけでなく攻撃面も素晴らしいです。たてこもるからのボディプレスで効果抜群を攻められるのはもちろん、仮にテラスタルでタイプを変えられたとしてもアシッドボムがあればラスターカノンやりゅうせいぐんで無理なく落とすことも可能です。
唯一ポリゴン2からの有効打でじめんテラバーストを立て続けに受けるとかなり痛いですが、こちらもテラスタルで応戦もできますし、あるいは元の特防の高さと相性の良いとつげきチョッキを持たせてより守りを固めて確実性を高めておくのも手段です。
ちなみに同じタイプであるブリジュラスも耐性が優秀でてっぺきボディプレスで同じように落とすこともできますが、特性トレースでじきゅうりょくを奪われたときが非常に厄介。テラスタルで対策されて一撃で落とせないと防御が上がるうえにじこさいせいでの回復で簡単に受けきられてしまうため注意が必要です。
またブリジュラスの特殊耐久の低さから考えてもダウンロードで特攻アップからのれいとうビームやシャドーボールはかなり痛く持久戦では不利になる可能性が高いです。
アローラベトベトン
どくどくでじわじわと確実にダメージを稼いで倒すならアローラベトベトンを推奨します。
どくどくを覚えるのはもちろんのこと、あくタイプが付いていてエスパー技で弱点が付けられないというのが魅力。特殊耐久も優れておりダウンロードで特攻アップが選ばれることまずなし。
さらにメリットを挙げるなら、素早さの低さからアナライズが発動しにくくトリックルームを使われてもむしろ恩恵を受けやすいし、ベトベトン側のどの特性をトレースされても特に困ることもありません。
特性くいしんぼうからのきのみリサイクルで回復手段も確保できるため長期戦にも強く、仕留めきれずともはたきおとすで大きな負担を負わせることも可能で、耐久力に回復力、弱体化手段に決定打まで持ち合わせているポリゴン2を狩れる逸材です。
どくどくを放つ前にどくテラスタルで回避されると厳しいですが、のろいやちいさくなるによる積み技も持ち合わせているため強引に突破も得意としています。
いいこと尽くめの性能を持ち基本的には有利に立ち回れるベトベトンですが、トライアタックの追加効果やじめんテラバーストは警戒しておく必要があります。
特防が高いため行動の機会も多く、まひなどの状態異常を引いて連続で動けないでもない限りは基本的に有利に立ち回れますが、ポリゴン2が事前にダウンロードで特攻が上がっていると受けきれない場合もあるため注意が必要です。
カビゴン
高耐久という長所を持ちながら攻撃性能も悪くない。くいしんぼうきのみリサイクルという回復手段もあり、弱点はかくとうのみで落とされにくい。
性能面ではある種似たもの同士のポリゴン2とカビゴンで高耐久同士ゆえにお互い決定打を持たずジリ貧になりそうな印象ですが、カビゴンにはじわれという強引な突破手段を持っているため一方的に戦えます。
一撃必殺で考えるならつのドリルのドリュウズやぜったいれいどのラプラス、ハサミギロチンのオノノクスとその他にもたくさんいますが、一撃必殺技は命中率が低く複数回試行することを前提とするなら耐久的にもタイプ相性的にもポリゴン2の攻撃を複数回受けられるカビゴンが最も戦いやすいポケモンであると考えています。
ひこうテラスタルでじわれを回避されると少し困りますが、一撃必殺に頼らずとものろいという積み技もあるし、カビゴンの受け性能を武器にじこさいせいのPPが切れるまで長期戦で戦って勝つ手段も良いでしょう。
ただその場合トライアタックでやけどを引いてしまうと痛手ではあるのを忘れてはいけません。
積み技の観点で考えるならはらだいこでスピード感を持ってゴリ押しする作戦もありますが、イカサマを持っているポリゴン2もいるため使う場合は要注意です。
まとめ
ポリゴン2について様々な対処法について挙げてみました。
柔軟性が高くどんな環境でも適用できるほどに優秀な耐久と火力を持ち合わせたポケモンで倒すには困難を極めます。テラスタルの可能性も幅広く、行動を読み切るのも難しいところです。
しかししんかのきせきに頼ったその強みをよく理解し、適切に対応できれば倒すだけでなく起点にすることさえできるでしょう。
最後に、ここまでご覧いただきありがとうございます。
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それでは!
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