今回はミライドンの育成論についてのご紹介です。
バイオレットの看板ポケモンでありつつ、フィールドを共に駆け巡ったパートナポケモン。移動する見た目の良さからもバイオレットを購入したという方も多いことだと思います。
対戦面においてもその性能は非常に優れており、未来パラドックスの特性クォークチャージを発動させる起動要員としての役割はもちろんのこと、高い素早さから繰り出されるフィールド補正込みの電気技は並みの耐久力では受け切れない突破性能を持っています。
その性能や特性の効果を見てもその使い道は非常にわかりやすいし強いしで、他の伝説ポケモンに負けず劣らず暴れまわれるほどだと思っています。
そこで今回ミライドンの持つ突破力に注目しながらも苦手としやすいじめんタイプへの対策をし、持ち物とテラスタルを最大限利用した積み型として育成してみました。その強みをいかんなく引き出すための戦略を解説します。
それではミライドンの育成論について、どうぞ最後までご覧ください!
ステータス紹介
種族値:H:100 / A:85 / B:100 / C:135 / D:115 / S:135
努力値:B4-C252-S252
実数値:H175-Axxx-B121-C187-D135-S205
性格:おくびょう(素早さ↑ 攻撃↓)
テラスタル:こおり
持ち物:エレキシード
特性:ハドロンエンジン
技構成:パラボラチャージ
テラバースト
みがわり
めいそう
特性:ハイドロエンジン
場をエレキフィールドにしつつ、フィールド展開中は自身の特攻を1.33倍に強化します。エレキメイカーの上位互換の専用特性です。
特攻アップは嬉しい効果である一方で、数少ないエレキフィールドを自動で展開できる特性であり、特性クォークチャージを持つ未来パラドックスを主軸としたエレキパーティの起動役としても活用できるのはありがたいです。
未来パラドックスを組みたいならミライドンとの相性を考え、こおり、ドラゴン、フェアリーを半減できるテツノカシラや、ドラゴン、フェアリーを受けられ半減も多いテツノワダチが使いやすいと思います。
苦手なコライドンを意識するならマジカルシャインやメテオビームを使えるテツノドクガもオススメ。
しかし当然ですが相手の未来パラドックスの特性も発動させてしまうため、特にタイプ的にも素早さ的にも苦手なテツノツツミやテツノブジン、テツノワダチには注意しましょう。
また、フィールドありきな火力であるため、同じフィールドを展開する特性を持つ相手には警戒しておく必要があります。特にゴリランダーやオリーヴァはフィールドを塗り替えることができる上にタイプ的にも不得手なので警戒を怠らずに。
テラスタル:こおり
全抜き性能を高めるためにでんきと併せて抜群が多く取れるよう、今回の型ではこおりテラスタルを選択します。
本来ミライドンはこおり技を覚えませんが、テラバーストを利用しこおり技を撃てるように計らいます。
その一方で耐性の視点で見てみればこおりタイプは弱点が多く、めいそうやエレキシードによる耐久強化とシナジーが悪いというデメリットもあります。
しかしゆきふらしのアローラキュウコン、あるいはエレキフィールドとの相性も良いゆきげしきを覚えさせたテツノツツミ辺りと組ませ天候を雪にしてしまえばこおりタイプ特有の恩恵として防御が1.5倍に強化されるため弱点もある程度カバーできるし、弱点出なければ単に防御アップだけのプラス効果を得られ積むチャンスをより作るきっかけにもなります。
無論伝説ルールではコライドンやカイオーガ、グラードンにレックウザといった天候を制御してくるポケモンも多いため思ったように利用できるかは難しい話ではありますが。
こおりの弱点の多さが気になるならじめんをカバーしつつ耐久面を意識したみずもありですが、ミライドン対面やくさタイプ相手に非常に厳しくなるデメリットを忘れてはいけません。
特にくさタイプの中でゴリランダーはミライドンに対し後出ししやすい上に先制技であるグラススライダーを持っているため、全抜きを意識するならやはりこおりタイプを推奨します。
持ち物:エレキシード
持たせておくとエレキフィールド時に防御を1段階上昇させる持ち物。
ミライドンは場に出した途端にエレキフィールドを展開させるため自動的に発動してくれます。
ミライドンの物理耐久は決して低くありませんが、めいそうを積む機会を作るために耐久をより強固なものにするために持たせます。
ちなみに消耗品なので交代させ再度登場したときなど、2度目は発動しないのは覚えておきましょう。
努力値調整
C:積みを前提としていますが、パラボラチャージの回復量にも影響するためできる限り振るため全振りとします。
S:S135族はコライドン、パオジアンにハバタクカミと苦手としやすいポケモンの同速が多いです。先制を取れるかが勝負に大きく左右するため最速とします。
B:余りの4を防御振ります。
技構成
パラボラチャージ
単純な威力ではイナズマドライブに大きく負けるものの、ドレイン効果のある攻撃技。
特性やめいそうによるバフやエレキフィールドによるでんきタイプの威力アップもあって、伝説相手でも申し分ない火力です。
またドレイン系の技であるためにエレキシードやめいそうの耐久アップ効果ともシナジーが高く、持久戦にめっぽう強い性能を見せてくれます。
また、地味な差ではありますがイナズマドライブと違い接触技でないのでゴツゴツメットやぬめぬめなどを受けるデメリットがないのも嬉しいところ。
テラバースト
テラスタルのタイプに応じてタイプが変わる攻撃技。
今回のミライドンはこおりテラスタルなのでこおりタイプの攻撃技として使います。
でんき技が効きにくいくさ、じめん、ドラゴンタイプに対し抜群でダメージを与えることができるので、でんき技を受けに来たそれらタイプのポケモンに刺さり、ミライドンの全抜き性能を大幅アップできます。
一応テラスタルしていなくてもノーマルタイプの特殊技として使い道もありますが、威力がしょっぱいしパラボラチャージの追加効果の有用性を考えても、テラスタルのタイプを悟られたくない場合でのじめんタイプにトドメとして使うくらいしかないためテラスタル前提の技と考えておくのが良いでしょう。
テラスタルを切るのが前提となるためその制限を嫌うならりゅうせいぐんでゴリ押す、という手段も悪くはないと思います。しかし特攻ダウンの効果が痛く、じっくりと積んで攻める今回の型との相性が少し悪いため注意が必要です。
みがわり
HPを削り攻撃を代わりに受けてくれる「みがわり」を残す技。ミライドンはでんきタイプの特殊アタッカーなのででんじはやおにび、あまえるなどが飛んでくることはなく、あまり使い道がないようにも思えます。
しかしミライドンの破壊力の高さ、という視点で考えたときに様子見という意味合いでの使うことで非常に有効な使い道が可能となります。
ミライドンを使ったことのある人なら誰しも感じることだとは思いますが、イナズマドライブやりゅうせいぐんを警戒してじめんないしフェアリーテラスタルを切る、またはそれらタイプのポケモンに交代して攻撃を防ぎながら反撃を狙うケースが非常に多いです。
そのため相手の行動を一旦伺う、という意味でみがわりは非常に価値のある技として使えます。
HPの減少を気にするならまもるでも悪くありませんが、ミライドンの高い攻撃性を考えるなら上手くみがわりが残せた時のメリットは計り知れないし、たまに見かけるミラーコートやがむしゃらを使って対処してくる相手への対応策としても使える利点もあります。
めいそう
特攻、特防を高めるバフ技。重要な積み技として使用します。
特攻だけでなく特防も上昇するため、ミライドンの高い特防ともマッチしておりパラボラチャージのドレイン効果とも相性が非常に良いです。
突破力で言えばわるだくみが欲しいところですが、覚えてくれないのが残念。
積めば積むほどに強くなりますがエレキフィールドの効果ターンも考え使用頻度は計画的に。
この型の詳細を解説
簡単には止まらない! 火力も耐久も大幅強化で一気に貫こう!
ミライドンの最大の魅力は圧倒的な突破力にあります。特性「ハイドロエンジン」によりエレキフィールドを展開しつつでんき技の威力と特攻を強化することができるため、1ターン目から強力なでんき技を叩き込むことが可能です。超火力での攻めは相手の選出やプレイングを大きく制限する力を持っています。
しかしそのわかりやすい強さが逆に弱点となることもあります。
例えば現環境ではガチグマやディンルーといった強力なじめんタイプのポケモンが多く存在し、交代で彼らに受けられてしまう、あるいはじめんテラスタルで無効化されるリスクもあります。これにより、ミライドンの強力な火力が十分に発揮できない状況が生まれることもあるのです。
今回紹介するミライドンの型はこのような弱点を払拭をしたうえで、さらに全抜き性能を高めるのを目指した型です。
積みアタッカーとして外せないのが積み技。今回はめいそうを積むことを前提とします。
ミライドンはさすが伝説ポケモンということもあって優秀な耐久を持っており強引でも積むこともできるでしょう。しかし対伝説ポケモンでは強力な大技が飛んでくることも備え、耐久は多いに越したことはありません。
そこでエレキシードを持たせ、即席かつ確実に安定性を高めるために利用します。
耐久も底上げできて場に長く留まることができればより安全に積めるし、攻撃の機会も増えて総合的な突破力も強化されるいいことずくめ。
もちろんリフレクターなどがあればより強力な耐久を手にすることができるので、めいそうを積む機会もさらに増えます。事前に張っておくのも面白いでしょう。
さらに天敵であるじめんタイプに対してはこおりテラスタルで対応。テラバーストを使用すればじめんを始め、くさ、ドラゴンタイプのポケモンを一掃するのに役立ち、でんき技が通らないからと交代を余儀なくされるということもなくなります。
また、みがわりを採用することで、相手の状態異常や搦め手に対しても強く出ることができることもこの型の強み。
みがわりによりミラーコートやどくどくを軽くいなしつつパラボラチャージを活用して耐久力をより盤石なものとして長期戦にも対応可能です。ミライドンはその火力と耐久を最大限に発揮し続けることができるでしょう。
まとめ
以上がミライドンの育成論の紹介でした。
エレキシードとこおりテラスタルを上手く使うことで強力な火力と優れた耐久力を確保し、環境において非常に強力な選択肢となり得ます。
じめんタイプに対する対策を講じつつ全抜き性能を高めることで、どのような相手に対しても柔軟に対応しやすいため活躍も非常に望みやすいです。
新型ミライドンの力を活かし、ぜひバトルでの勝利を目指してみてはいかがでしょうか。
最後に、ここまでご覧いただきありがとうございます。
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それでは!
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