今回はウガツホムラの育成論についてのご紹介です。
DLC後半の藍の円盤より登場した新ポケモン、3犬の1匹にして古代パラドックスのウガツホムラは、SV環境では禁伝のレシラムを除き唯一のほのお/ドラゴンで無駄のない種族値、ビュジュアルの良さも相まって今後の活躍に注目している人も多いのではないでしょうか。
専用技のかえんのまもりはXY時代のキングシールドを一回り凶悪にしたような性能を持っており、上手く扱えば猛威を振るうことは間違いないでしょう。
とはいうもののまだ登場したばかりでウガツホムラの使い方に慣れていない人も多いのも事実。かえんもまもりを活かすにはどうすれば良いか、中途半端な素早さをどう使うか、実際に育ててみるには課題も山積みだと思います。
そこで今回はボクが実際に使ってみてかなり強いと感じた型をぜひ紹介してみたいと思います。
どうぞ参考までにウガツホムラの育成論について最後までご覧ください!
ステータス紹介
種族値:H105-A115-B121-C65-D93-S91
努力値:H212-A4-B4-D204-S84
実数値:H207-A136-B142-Cxxx-D152-S122
性格:しんちょう(特防↑ 特攻↓)
テラスタル:フェアリー
持ち物:いかさまダイス
特性:こだいかっせい
技構成:スケイルショット
ヒートスタンプ
かえんのまもり
りゅうのまい
特性:こだいかっせい
天候が晴れの時に一番高いステータスにブーストがかかる特性。
この型では特防が上昇しますが、りゅうのまいを1回積んだ状態では攻撃が一番高くなるため攻撃にブーストがかかります。勘違いしやすいので注意です。
にほんばれやブーストエナジーを持たせていないため発動はあくまで偶発的な相手の晴れ発動にただ乗りさせてもらう形で使うのが主です。
もちろんこちらの晴れ要員と組ませ意図的に発動させるのもありですが、キュウコンコータスともにタイプが被ってしまい受け出ししにくいのが気になります。
もちろん発動をせずとも強さを発揮できるポケモンなので、無理してこだいかっせいを使わずとも問題はないと思います。
テラスタル:フェアリー
テラスタルハートに 注目!
もーっと かわいく なーれー!
テラスタルは防御目的で使用します。
苦手となるラティオスのりゅうせいぐんを無効化したり、カイリューやトドロクツキなどのスケイルショットで起点になるのを阻止できたりとメリットは大きいです。これらを無効化することで逆にこちらが有利になる勝負を持っていきやすいのでドラゴン対決なら躊躇わず使っちゃいましょう。
その他にもウーラオスのインファイトやあんこくきょうだを半減させたり、じしんを等倍に変えたりと役立つ場面も多々。
持ち物:いかさまダイス
連続技の攻撃回数を4~5回にする持ち物。通称……四五賽っ……!
今型ではスケイルショットのためだけに持たせます。威力が100~125になるため用途が限定的ながらもアタッカーのウガツホムラには大きな助けとなります。
耐久が上がりより積みやすくなるブーストエナジーも悪くはないですが、個人的にはスケイルショットの回数を増やす方が利点は大きいと感じています。
努力値調整
H:16n-1調整。
S:りゅうのまい、スケイルショットを1舞で実数値183。S113族となる最速ジャローダを抜けるまで調整しています。
残りはDに厚く振り、余った8をAとBに振り分けています。
物理耐久はかえんのまもりで調整しやすく、今回は特殊アタッカーを起点とできるよう特殊耐久にがっつり振っています。
被ダメージ計算
物理方面
ポケモン名 | 詳細 | 技名 | ダメージ | 確定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
霊獣ランドロス | いじっぱりA252 | じしん | 170 ~ 204 (82.1 ~ 98.6%) | 確定2発 | |
カイリュー | いじっぱりA252 | スケイルショット (4回) | 168 ~ 200 (81.2 ~ 96.6%) | 確定2発 | 5回ヒットすると確定1発 A+1では4回でも確定1発 |
岩オーガポン | ようきA252 | ツタこんぼう | 164 ~ 194 (79.2 ~ 93.7%) | 確定2発 | いわテラスタル込みだと確定1発 |
連撃ウーラオス | ようきA252 みずテラスタル | すいりゅうれんだ | 120 ~ 144 (58 ~ 69.6%) | 確定2発 | |
ハッサム | いじっぱりA252 テクニシャン | バレットパンチ | 98 ~ 116 (47.3 ~ 56%) | 乱数2発 | ウガツホムラがフェアリーテラス時 |
パオジアン | ようきA252 わざわいのつるぎ | つららおとし | 78 ~ 93 (37.7 ~ 44.9%) | 確定3発 |
特殊方面
ポケモン名 | 詳細 | 技名 | ダメージ | 確定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
サーフゴー | おくびょうC252 | ゴールドラッシュ | 168 ~ 198 (81.2 ~ 95.7%) | 確定2発 | ウガツホムラがフェアリーテラス時 |
アカツキ ガチグマ | ひかえめC252 ノーマルテラスタル | ブラッドムーン | 144 ~ 170 (69.6 ~ 82.1%) | 確定2発 | 直後のしんくうは込みで テラスタルを切らずとも確定耐え |
ラティオス | おくびょうC252 こだわりメガネ | ラスターパージ | 97 ~ 115 (46.9 ~ 55.6%) | 乱数2発 | |
ハバタクカミ | おくびょうC252 | たたりめ | 91 ~ 108 (44 ~ 52.2%) | 乱数2発 | ウガツホムラが状態異常時 |
ポリゴン2 | ひかえめC252 C+1 | トライアタック | 70 ~ 84 (33.8 ~ 40.6%) | 確定3発 |
与ダメージ計算
スケイルショット(5回)
ポケモン名 | 詳細 | 相手HP | ダメージ | 確定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ラティオス | おくびょうH4 | 156 | 190 ~ 240 (121.8 ~ 153.8%) | 確定1発 | |
カイリュー | いじっぱりH252 マルチスケイル | 198 | 162 ~ 198 (81.8 ~ 100%) | 乱数1発 | A+1で確定1発 4回しか当たらない場合A+1でも 確定1発にならないので注意 |
パオジアン | ようきH4 | 156 | 95 ~ 120 (60.9 ~ 76.9%) | 確定2発 | |
霊獣ランドロス | ようきH4 | 165 | 90 ~ 110 (54.5 ~ 66.7%) | 確定2発 | いかくを受けていると 確定3発まで落ちる |
アカツキ ガチグマ | ひかえめH252 | 220 | 75 ~ 90 (34.1 ~ 40.9%) | 確定3発 | A+1でギリギリ確定2発 |
ヒートスタンプ(相手よりおもいほど威力増。ちなみにウガツホムラのおもさは590.0Kg)
ポケモン名 | 詳細 | 相手HP | ダメージ | 確定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ジャローダ | おくびょうH4 | 151 | 162 ~ 192 (107.3 ~ 127.2%) | 確定1発 | 威力120(63.0Kg) |
ハッサム | いじっぱりH252 | 177 | 304 ~ 364 (171.8 ~ 205.6%) | 確定1発 | 威力120(118.0Kg) |
サーフゴー | おくびょうH4 | 163 | 162 ~ 192 (99.4 ~ 117.8%) | 乱数1発 | 威力120(30.0Kg) |
パオジアン | ようきH4 | 156 | 122 ~ 146 (78.2 ~ 93.6%) | 確定2発 | 威力80(152.2Kg) |
炎オーガポン | ようきH4 | 156 | 90 ~ 106 (57.7 ~ 67.9%) | 確定2発 | 威力120(39.8Kg) |
ウーラオス | ようきH4 はがねテラスタル | 175 | 90 ~ 106 (51.4 ~ 60.6%) | 確定2発 | 威力120(105.0Kg) |
技構成
スケイルショット
2~5回の連続攻撃技。素早さランク上昇、防御ランク低下のおまけ付き。
今回はいかさまダイスを持たせているので先述したとおりタイプ一致の100以上の超火力技として使用できます。
連続技なのできあいのタスキやマルチスケイルを貫通して攻撃できるため積みアタッカーの型としては非常に相性抜群。素早さ上昇の効果もあって上手くはまれば本当に止まりません。
ただし防御ダウンは痛く、しんそくやイカサマの餌食になりやすいのが厳しいところ。
ヒートスタンプ
相手より重ければ威力が増す技。威力で考えればフレアドライブに劣りますが、反動ダメージは高い耐久を要とするウガツホムラにとってかなり痛いです。
相手の重さに左右されはするものの590.0kgととても重くあらゆるポケモンには安定して威力が出しやすく、デメリットないためこちらが使いやすい印象です。
スケイルショットが外した場合やフェアリー受け出しで無効化した場合などに刺さりやすいやけっぱちも悪くはないと思います。
かえんのまもり
ウガツホムラの専用技。攻撃を防ぎながら接触技を使った相手をやけど状態にします。
カイリューのしんそくやイダイトウのアクアジェット、広く配られているはたきおとすなどに刺さりやすく、特に物理アタッカーにとってやけどは致命傷なので使わずとも持っているというだけで相手の行動を制限させやすい技でもあります。
その他にも壁やトリックルームターンの調整や相手のテラスタルの様子見など要所要所で使えるためやけど以外の用途としてもかなり便利です。
しかしそんな強力な顔を持つ一方でこの行動に合わせてりゅうのまいなどの積みに利用される危険性もあるため使用の際は慎重に。
また、キングシールド同様補助技は普通に通ってしまうのででんじはやアンコールに注意。特性ふかしのこぶしを持つウーラオスにも通用しない点は忘れずに。
りゅうのまい
物理積みアタッカーの必需品。攻撃、素早さを上昇させる積み技です。
中途半端なSを上昇させつつ火力アップを狙えるためこの技は必須といってもいいくらい重要です。
ほのお/ドラゴンはほのお、くさ、でんき、むし、はがねと半減にできるタイプも多く積みの機会も多いのが嬉しいですね。もちろん壁やおきみやげなどのアシストがあるとより良いですが、ウガツホムラは素の耐久も一撃では落とされにくいのもマッチしています。
積める機会があればどんどん使っていきましょう。
この型の詳細を解説
積みアタッカーとして超優秀! 簡単には止められない!
ほのお、ドラゴンの両方を半減以下に抑えられるポケモンは少なく(マリルリやメレシー、特性も入れるならヒードランやバウッツェルくらい)一度積んでしまえば簡単には止めることができないのが大きな利点です。
また、先述したように連続攻撃を持つことでタスキやマルチスケイルも貫通でき、素早さ上昇で上も取られにくいのも全抜きしやすい点です。
元々の高い耐久からりゅうのまいを使いやすく、Dに厚く振っているおかげでタイプ相性には関係にしないサーフゴーやハバタクカミ、ポリゴン2なども起点としやすいのも強さの要因になっていっています。もちろんかえんのまもりが上手く決まれば物理アタッカーもカモにしやすく、相手を選ばず広く活躍の場が見込める、そんなポケモンだと感じています。
ただし攻撃にはほとんど振っていないためりゅうのまいを前提にしている部分はあります。
上手く積みやすいように先発したポケモンで壁などのサポートをしておいたり、積みサイクルとしてグルグル回しながら積みやすいタイミングで出したりなどのある程度のプレイスキルは求められるかもしれません
かえんのまもりによる相手への制限がめちゃ強烈! テラスタルとの相性も◎
相手にしてみれば実感できますが、やはり物理アタッカーにとってかえんのまもりはかなり脅威です。下手を踏めばアタッカーとして腐るだけでなく、りゅうのまいを積むきっかけを与えてしまうため接触技を使う場合は特に慎重になるというのが印象です。
そんな思考の中でフェアリーテラスタルがかなり活きやすいと感じました。
例えばカイリューはしんそく、トドロクツキはアクロバットやはたきおとすが接触技となるためできれば使いたくありません。となればスケイルショットが大安定の技であり、それに合わせてフェアリーテラスタルで無効化しりゅうのまいからの全抜きを目指す、というのも無理なく可能だからです。
かえんのまもりを恐れるあまり相手の行動が読みやすくなるため、熟練のポケモントレーナーはもちろんのこと初心者にも積みポケモンのお手本として使いやすいと思います。
まとめ
以上がウガツホムラの育成論の紹介でした。
積みアタッカーとして高いポテンシャルを持ちっておりとても使いやすく、積み構築に雑に組み込んでも真価を発揮してくれるようなポケモンです。
スカーレット版限定のためバイオレット版では入手するにはかなり困難ですが、交換などで苦労してでも手に入れてみる価値は十分にある強さだと思いました。
最後に、ここまでご覧いただきありがとうございます。
感想や意見、誤植の指摘などがあればコメントに残していただけると励みになります。
それでは!
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